身体への負担減 手術時間15分以内 保険適用

前立腺肥大症治療の新たな選択肢

「何度もオシッコに行きたくなる」「オシッコの勢いがなくなった」「尿漏れ」など、前立腺肥大症の疑いのある症状があれば、すぐに治療することが大事です。尿意のストレスは日常生活のストレスにつながります。

当院では、今まで数多くの前立腺治療に携わってまいりました。根本的な治療としてHoLEP手術を主に行ってきましたが、2022年より保険適用となったWAVE治療の提供を始めました。お薬の副作用で悩んでいた方や、長い手術時間に適さない方、性機能の低下に不安がある方などに新しい選択肢としてご提供しています。

画像:現在の主な治療 ・薬物療法 ・HoLEP ホルミウム・レーザー前立腺切除術 + 《NEW》 WAVE 経尿道的水蒸気治療 画像:現在の主な治療 ・薬物療法 ・HoLEP ホルミウム・レーザー前立腺切除術 + 《NEW》 WAVE 経尿道的水蒸気治療

WAVE(水蒸気治療)とはどんな治療?

経尿道的水蒸気治療(WAVE)とは、水蒸気を用いて前立腺肥大症を治療します。

身体に優しい手術

現在までの手術は、電気やレーザーで大きくなり排尿の邪魔をしている前立腺の部分を切り取っていました。そのため切り取った部分が傷になり、治るまで痛みや刺激がありましたが、WAVE手術は、針で数か所刺すだけなので傷がほとんどありません。したがって術後の痛みや刺激がほとんどなく経過でき身体へのダメージがとても少ない手術です。

画像:身体に優しい手術
尿漏れ・頻尿・残尿感からの解放!前立腺肥大症のご相談はTEL092-852-2131 西南泌尿器科はWAVEからHoLEP,TURPまであらゆる術式に対応可能 尿漏れ・頻尿・残尿感からの解放!前立腺肥大症のご相談はTEL092-852-2131 西南泌尿器科はWAVEからHoLEP,TURPまであらゆる術式に対応可能

WAVE治療の特徴

画像:point01 内視鏡手術のため 切開の必要なし
画像:point02 手術時間が短い(10分~15分)
画像:point03 低侵襲 身体へのダメージが少ない
画像:point04 短期入院(日帰り可能例あり)
画像:point05 尿道粘膜や性機能を温存

どんな手術?(侵襲と効果の両立)

麻酔後、内視鏡を尿道に挿入し(経尿道的内視鏡手術)、肥大した前立腺に針を刺し、水蒸気(103℃)を注入します。水蒸気のため高温のまま肥大した前立腺にまんべんなく広がります。その後、前立腺組織は壊死し徐々に吸収され縮小していきます。尿道粘膜や性機能温存が可能となりました。

画像:水蒸気の対流を利用効率的に治療
画像:自然吸収による組織の退縮
画像:狙った部分のみ治療
画像:術前
画像:術後

WAVEの安全性

  • 2013年にヨーロッパで初登場:欧州にて有効な治療法として有効性・安全性が認められ、承認されました。
  • 2015年に米国にて米国食品医薬品局(FDA)に認可されました。
  • 2022年9月、日本でも厚生労働省より認可され、保険適応となりました。

約10年の歴史を経て、高い有効性・安全性が確認され、現在でも世界でこの術式が広がっています。

画像:WAVE

どんな人にWAVEは向いているの?

  • 50歳以上の方
  • 前立腺の大きさ(体積)が30-80ml
  • 薬物療法が無効な方、または薬物療法による副作用がある方
  • 全身麻酔を長時間必要とする外科的治療には適さない方
  • 尿路感染症の兆候のない方
画像:WAVE

手術治療の第一選択は経尿道的レーザー前立腺核出術(HoLEP)と考えます。 https://seinanuc.com/lp3/
短期間の入院もしくは日帰り手術しかできない方、前立腺の大きさや、併用薬、手術に対する身体の状況に応じてWAVEを考慮します。
また、WAVE手術は、尿道の損傷がほとんどないため、術後の痛み、頻尿、切迫感が少ない、性機能を高い確率で温存できるなどの多くの利点が選択される理由となることも多いです。

WAVE治療の流れ

外来診療

前立腺肥大症の程度を検査し手術の計画を立てます。
手術に対応できる身体であるか検査を行い、日程を決定します。

入院

日帰りもしくは1泊2日(心機能、肺機能など身体状況により変わることがございます)
※日帰りの方は午前手術、夕方退院となります。

手術

麻酔をかけ眠っている状態で手術を行います。10~15 分で終了します。

退院

尿道にカテーテル(管)を入れた状態で退院します。
カテーテルは外から見てわからないようにできます。
カテーテルの違和感、軽度の尿モレなど起こることがあります。

退院後外来

尿道カテーテルの抜去を行います。(7日後に抜去)尿の勢い検査、感染の有無など検査を行います。

WAVE治療の特徴

術後一時的に前立腺がむくみます。
前立腺がむくみ、尿の出方が悪いことがありますが、2週間から3ヶ月の間に、徐々に前立腺のむくみが取れ組織が壊死し治療効果が現れるようになります。
治療の効果が出てくるまで術前に内服していた前立腺肥大症の薬は継続します。
術後もしばらくの期間、尿道カテーテルの留置や自己導尿が必要となる場合があります。

WAVE手術による合併症

尿道の痛み・違和感:水蒸気注入やカテーテルによる尿道や会陰部の違和感・疼痛を感じることがあります。
(現行のレーザーや電気を用いた術式と比べるとかなり軽度なものです)
尿路感染症:尿路感染症を発症することがあります。発熱を伴うこともあります。
肉眼的血尿:穿刺した部分より血尿が出現することがあります。稀に麻酔をかけ止血術が必要になる場合があります。
排尿困難:前立腺だけでなく膀胱の状態により、症状が改善しにくい症例があります。
その他:性機能への影響が少ない治療法ですが術前と全く同じ状態が維持されるかは個人差があります。

前立腺肥大症の各手術の違い

術式
名称
WAVEHoLEPCVP/TUVP/PVPTURP
組織
壊死術
核出術蒸散術切除術
手術
内容
高温で
溶かす
根こそぎ
取り除く
不要部分を
取り除く
不要部分を
切り取る
対象
となる
大きさ
30

80ml
全ての
大きさに
対応
80ml以下80ml以下
手術
所要
時間
15分60分60分60分
出血ほぼなし少ない少ない多い
入院
期間
0~2日間4~6日間4~7日間5~10日間
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前立腺肥大症は珍しい病気ではありません。 安心してご相談ください。

西南泌尿器科クリニックでは、前立腺肥大症の専門医として、WAVEからHoLEP、TURPまで、あらゆる術式に対応しております。症状の状態などをしっかりと確認し、患者様と十分話し合い術式を決定してまいります。

画像:前立腺肥大症は珍しい病気ではありません。安心してご相談ください。

Q&A

他の手術方法と迷った場合にはどうしたらよいですか?

手術治療の第一選択は経尿道的レーザー前立腺核出術(HoLEP)と考えます。
HoLEPの詳しい説明はこちら>
前立腺の大きさや、併用薬や、手術に対応できる身体の状況により、HoLEPでは困難な場合にWAVEを選択する場合があります。

保険は適応できますか?

2022年9月より保険適応となりましたのでご安心ください。

入院は必要ですか?

日帰り入院は可能です。手術適応者の多くは65歳以上の方が多く、心臓機能、肺機能などにより、1泊2日にて行うことがございます。

前立腺肥大症の人は誰でもWAVEを受けることができますか?

WAVEの際には麻酔をかけて行います。安全に麻酔をかけることができる身体の状態であれば問題ありません。手術前に検査を行い確かめます。

WAVEを行うと、夜間何度も起きること(夜間頻尿)や強い尿意 (尿意切迫感)、尿失禁が治るのですか?

前立腺肥大症に起因するものであれば治りますが、睡眠障害や膀胱機能障害(過活動膀胱)を合併している場合はその限りではありません。

前立腺肥大症の手術をすると尿が漏れるようになると聞いたことがありますが、WAVE後に尿が漏れること(尿失禁)がありますか。

術により尿モレが起きたとの報告はありません。治療前の膀胱の状態などですでに手術前から尿モレがある方もWAVEを行うことで尿モレが軽減することが予測されます。

退院後は通常の生活ができますか?

退院後すぐより、散歩、ウォーキング、車の運転、など行うことができます。しかし、ジョギング、ゴルフ、テニスなど血圧の上がる運動、自転車やバイクなどの股がる乗り物に乗ることは経過を見ながら開始します。

再発はしませんか?

WAVEでの再発の可能性は術後5年間で2%です。

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